STUDIO BACK【スタジオバック】
恵比寿の美容室「STUDIO BACK」店長の川本さん。
1. 「これで本当にいいのか?」日々の提供ドリンクに抱えていた違和感
うちは美容室として、ドリンクサービスをずっとやってきたんですが、正直なところ「これでいいのかな」という違和感はずっとありました。良いものをお出ししたい気持ちはある。でも、コストとの兼ね合いで、いつも妥協せざるを得なかったんです。
スーパーやコンビニで買える、味に偏りのない無難な飲み物を選んでいたんですが、それは本当にお客様にとって嬉しい選択なのかと…。サービスの一環として出す以上、単なる「飲み物」で終わっていてはもったいないと思っていました。ドリンクで差別化できれば、お店の印象や体験そのものも変えられるんじゃないか。そんな気持ちがずっとありました。
2. サービスに“もう一つの顔”。ハーブティーがもたらす提案力
実際にBe By Teaのハーブティーを導入してみて、一番最初に驚いたのは「置くだけで空間の雰囲気が変わる」ことでした。カフェのような印象になって、しかもおしゃれなんです。業務用の電子レンジとかだったら“生活感”が出てしまうけど、これはむしろ空間演出の一部になる。それだけで好印象でした。
運用面でもすごく楽で、「これありますよ」とご案内するだけで、自然と会話が生まれます。特に、健康志向のあるお客様や、そういう話題に敏感な方には積極的にお勧めするようにしています。押しつけることはしないですが、好みそうな方にお声がけすることで「え、飲んでみたい!」といったリアクションが返ってくる。それが自信にもつながっていて、「うちのサービスにはこういう魅力もあるんだ」と胸を張れるようになりました。

画像右側上段に設定してあるのがBe By Teaのハーブティー。店内の雰囲気とマッチングしているのが分かる。
3. コーヒーからハーブティーへ。人生が変わる一杯がある
印象的だったのは、普段コーヒーしか飲まないお客様が、試しにハーブティーを飲んで「これ、アリですね」と言ってくれた瞬間です。実は僕自身もそうで、以前はコーヒーを何杯も飲んでいたんですが、飲みすぎると自律神経が乱れて、手が震えたり、体調を崩したりしていました。
でもハーブティーに変えてから、夜もよく眠れるし、仕事中の気持ちの波も少なくなったように感じます。カフェインで一時的にテンションを上げるのではなく、心身を整えるようなアプローチが、こんなにもしっくりくるとは思っていませんでした。お客様にもそういう話をしていると、「飲み物ひとつで体調も気分も変わるんですね」と驚かれます。少し大げさかもしれませんが、ハーブティーって“人生を変える一杯”になり得ると思うんです。

店長の川本さんが、ハーブティーを淹れている様子。お客様への提供だけでなく、仕事の合間に自身の息抜きでも飲まれているとのこと。
4. 美容室の体験価値を底上げする“見えない武器”
導入してから、お客様とのコミュニケーションの質も変わりました。ハーブティーをきっかけに「健康に気を使っているんですね」「食事とか気をつけてるんですか?」といった話が自然に広がります。その延長線上で、髪や肌のこと、ライフスタイルの話題にもつながっていくので、美容という本業にも良い形でフィードバックされていると感じます。
人気があるのは、やっぱりレモンバームやペパーミント。意外だったのは、ジンジャーを加えたブレンドが「生姜湯みたいで美味しい」と好評だったことですね。香りや味の好みも人それぞれなので、バリエーションがあるのは強いです。
お店のブランディングという意味でも、技術力や空間づくりに加えて、「飲み物」という武器が加わった実感があります。サービスの総合力を底上げする一要素として、ハーブティーは非常に効果的だと感じています。
取材をさせていただいた美容室

STUDIO BACK【スタジオバック】
東京都渋谷区恵比寿南3丁目2-18 永井ビル3階