Be By Tea

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港区立産業振興センター内のコワーキングスペースでコミュニティーマネージャーを務める小野寺さん。

同じ空間にいながら、それぞれが黙々と作業をする――
そんなコワーキングスペースの日常に、ちいさな変化をもたらしたのが、ハーブティーサービスBe By Tea でした。

なぜ、ハーブティーだったのか。
実際に、どんな会話が生まれたのか。

本記事では、Be By Tea 導入の背景から、現場で感じた効果、課題、そして今後の活用までを、港区立産業振興センターの運営担当者の小野寺さんの言葉でお届けします。

―― まず、どのような方がコワーキングスペースを利用されていますか?

「本当にさまざまな方が利用しています。スモールビジネス、スタートアップ、事業会社、VC、支援者側の方もいます。立場や領域の異なる方が日々利用していますね。」

―― 利用者同士の交流について、運営側として大切にしている考え方はありますか?

「"場"を用意しただけでは、コミュニティは形成されません。センター運営者として『コミュニティづくり』は、オープン以来意識的に取り組んでいます。それと同時に、会員さん同士が自然な形でつながれる環境についても配慮しています。」

―― リフレッシュや気分転換の観点で、課題はありましたか?

「それはありますね。どこのコワーキングスペースでもあると思うんですけど、どうしても作業空間なので、静かに作業する空間になってしまうのがありがちな姿だと思います。そこに対して、イベントだったり、いろんな仕掛けをして、気分転換やリフレッシュ、クリエイティブな想像ができるような仕掛け作りは、いつも模索しているところですね。」

―― 飲み物や軽食に関して、これまで実施・検討した取り組みはありますか?

「ありますね。飲み物で言えば、ほかのコワーキングスペースでもありがちなコーヒーブレイクを、月に1回とか2週間に1回ぐらいの頻度でやっていました。交流したいとかリフレッシュになるように、という立て付けでやっていたんですが、やっぱりコミュニティマネージャーの業務負担があるので、継続が難しい面もありました。」

導入の様子 01

「置くだけ」で会話が生まれる仕掛けとして、実証導入をスタート。

―― Be By Tea を知ったきっかけや、興味を持ったポイントを教えてください。

「最初は、コワーキングスペースの定期会員の方が、新しいサービスを作ったという話を相談されて、実証実験として今回導入させていただきました。」

―― AIがハーブティーを提案する仕組みについて、最初はどう感じましたか?

「率直に面白いと感じました。あとは、うちの施設のコンセプトとも親和性が高いと感じました。港区立産業振興センターにはラボがあって、ファッションテック、デジタルコンテンツ、AIの3つの領域に特化して支援を強めています。そういった最先端の施設という意味で、AIを掛け合わせたサービスをひとつ置くのは意義があるなと思って、導入に至りました。」

―― 導入プロセスはスムーズでしたか?印象に残っている点があれば教えてください。

「設置導入自体は本当にスムーズで、ほぼ何もしていないと言ってもいいくらいです。使い方のレクチャーもいただきましたし、POPも提供していただいたので、こちらは印刷して『自由に使ってください』と案内したぐらいですね。」

―― 日々の補充や管理など、運営側の負担はどうでしたか?

「そこも全くないですね。補充も含めて Be By Tea 側で行っていただいていたので、運営としてはほぼ何もしていないです。」

―― 公共施設として、安全性や責任面での不安はありませんでしたか?

「導入のときに課題として上がりました。異物混入があったら責任問題はどうするのか、という話ですね。ただ、コワーキングスペース内の設置なので会員登録された方しか使えないですし、会員さんの身分情報も確認できているので、その点では大丈夫だろうという判断で導入しました。」

―― 利用者からの反応で、特に印象に残っている声はありますか?

「印象に残っているのは『初めての体験です』という声ですね。自分でブレンドするのが初めてという方も多くて、『贅沢している感じがする』とか『満足感がある』みたいな声があったのは、今でも印象的に残っています。」

―― ハーブティーをきっかけに、利用者同士の会話や交流は生まれましたか?

「ありましたね。実際に立ち会ったんですけど、『どんな色なんですか?』とか『AIに何を入力したんですか?』とか、『ちょっと私も今度作りたいです』みたいな、ライトな会話が生まれていました。ああ、会話が生まれてるなって感じましたね。」

導入の様子 03

コワーキングスペース内で実施された、Be By Tea体験会の様子。

導入の様子 03

ブレンドされたハーブティーをきっかけに、参加者同士の会話も生まれた。

コワーキングスペース内で実施された体験会の様子は、Webメディア「いざまち」でも紹介されています。

https://iza-machi.com/minatoku/7427/

―― リフレッシュや集中の切り替えにも貢献していると感じますか?

「そうですね。中には、ずっと自宅でリモートでは良くないなと思って、うちで契約されてる会員さんもいます。そういう方たちが、部屋にこもって黙々と作業するだけじゃなくて、こういった場で他の人と会話しながら作業する、というのはコワーキング運営としてやるべきところだと思っています。今回の体験をきっかけに会話が生まれるのは、大きなきっかけになっていると思いました。」

―― 率直に、想定と違った点や工夫が必要だと感じた点はありますか?

「POPとか掲示ですね。『あれって本当に飲んでいいんですか?』とか、『お金はどうすればいいですか?』という質問が2〜3回ありました。今後改善するとしたら、そういう案内をもう少し分かりやすく整えるところかなと思います。」

―― コワーキングスペースにおいて、Be By Tea はどのような役割を果たしていると感じますか?

「一番大きいのは、置くだけで会話が生まれるところですね。自動販売機やコーヒーメーカーは一人で完結できちゃうんですけど、Be By Tea はAIとの対話や自分で作るプロセスがあるので、『それどうやるんですか?』って聞いたりするシーンがありました。利用者同士の会話のフックになるという点で、本当に良かったと思います。」

―― 今後の活用のイメージがあれば教えてください。

「初めて来館される方に、ウェルカムドリンクならぬウェルカム体験として使えるのはいいなと思いました。あと、イベント前にリラックスさせる動線づくりのツールとしても使えそうです。『最近どうですか?』って聞くのは難しいんですけど、『ちょっとお茶入れます?』みたいに一言で声をかけられて、最初の一言を生むきっかけになったのは、今までにない強いフックでした。」

―― 他のコワーキングスペースにも広がる可能性を感じますか?

「大いに感じます。コミュニティマネージャーの業務負担を減らすという点でもそうですし、単発イベントでコミュニティを作るんじゃなくて、常設されていることで継続的な緩やかなコミュニティが作りやすいと思います。実際、会員さん同士で飲みに行った後に、二日酔いで『みんなで飲もう』みたいなシーンもあったので、単発ではない効果が出ていると感じました。」

―― 最後に、導入を検討しているコワーキングスペース運営者へのアドバイスをお願いします。

「コミュニティづくりで苦戦しているコワーキングスペースは多いと思います。その中でも、設置するだけで話題性があって、ちょっとした出会いやプロセスが生まれるのは汎用性が高いと思います。運営側として工数やデメリットがほとんどない中で導入できるので、そこは強くおすすめしたいですね。」

おわり

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